保護フェレット

幸せになりました

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いたち(フェレット)

保護されたフェレット幸せになりました!のご報告(いたちのおうちは何もしていないお話し)

2023年11月3日

記事に「しない」「できない」の違いはありますが、いたちのおうちは関わりをもった全てのフェレット達の事をブログ記事にしているわけではありません。

それが、いたちのおうちの定義する「保護」ではなかった場合や、例えば里親さん探しのお手伝いの場合など「それぞれの事情」を考慮した時、公にできない/しない方が良い/など色々とありますし、何より、何も書かない(ブログ記事の更新がない)からって何もしていないわけでは無いことは分かって下さっている方には分かって頂けているでしょうし、本来なら「保護活動者としてやる事が何も無い」のが一番良い事ですし、これはあくまでも私の個人的なあれですが、保護活動者が毎日毎日「活動してます」とイキイキしている方がペット社会として不健全だなって思いがあったります。

アタチはなこ
アタチはなこ
※フェレットとは「保護の件数」がそもそも違う地域猫や野犬、その他(繫殖場の問題を抱える子達など)の動物種のボラさん達は毎日やらなければいけない事が山積みなので、毎日の活動報告はできる余裕があるところならそれは必要な事だと思っています。

どこかの記事でも書きましたが私は昔「フェレット専門の活動をします」と言って所属団体から独立しました。

その時、「やってますアピールのために仕事を作るようになったら活動者として終わり。そういうボラにはならないように。」と教えられた事を今でも大切にしているのです…

なーんて格好いいこと書いてますけど、単純に「時間がない」がブログの更新ができない一番の理由です。

幸せになりましたのご報告はなるべく一例でも多くお知らせしたいなって思っている。けど、いたちのおうちは何もしてないからなぁ…な、今日はそんな実例の中からの1人、アイキャッチでこちらの可愛いニョロちゃん。

今日はこの子ちゃんが幸せになるまでの経緯を聞いて頂こうと思います。

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保護フェレット幸せになりました!いたちのおうちなんか関係なく皆が幸せになれるペット社会が一番良い!

「警察署に届いたフェレットを引き出してきました」と連絡をもらいました。

その後、何をしたら良いのかなど保護した後の一連の流れ的なお話をさせて頂いて、流れは既にバッチリである事を確認しました。

長いフェレ飼いさんなこと、職業柄というか人生経験が豊富だからというか、とにかく全てに「大丈夫です」って、それは実にあっさりしたものでした。

「外に出てすぐに保護されたのか毛並みも良いし目立つ汚れも特にありません」って送られてきたお写真がこちら

保護フェレット

不安げな表情なのは保護直後なのであれですが、このふっくらポヨポヨのムチムチバディ!

「ベビファ(ベビーファット=フェレットは1才前後くらいまでにムッチムチバディになる事があります)ですかね?爪も細くて小さいのでとても若い子だと思われます。」として、この子は遺棄ではなく「ちょっと脱走してきちゃったかな?」な希望的観測が少し持てる案件でした。(※本来、脱走だって全然「希望的観測」に当てはまることではありませんが、「明らかに遺棄だと思われる状況ではないだけまだ(活動者的には)救いがある話」というだけの比喩です)

「我が家で飼い主さんを待ってもらいます」

「何か分からないことや困ったことがあったらまたいつでも連絡を下さい」

いたちのおうちは後方待機

予想通り飼い主さんはすぐに見つかりました。

警察署を通しての話し合い…の後、また警察署を通しての話し合い…の後…って、そこから全然話が進まない(この子がお家へ帰れる流れにならない)のはたまにある事ですが、そういう事例は大体後からすったもんだするので、報告をもらう度に「そういう場合はこういう流れを想定しておいた方が良いですね」というお話しをするなどして

「まぁ、待つしかないんで」

「何かあったら言って下さい。必要なら私も行きます。」みたいな会話を何回くらいしたでしょうか…。

飼い主さんとも警察署とも私が直接お話をしたわけではないし、この時点ではまだいたちのおうちは完全な部外者ですから、その詳細を私がここでお話する事はできませんので、これまでのケース『似たようなフェレット「この子は誰?」』や『同居家族の同意が得られない』などからお察しいただけたらと思います。

警察署を通しているのになんで単なる保護活動者が「何かあったら私も行きます」なの?って思われた方はこちらをお読み下さい。

読んで
保護フェレット
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「そういう事」になった時、これを知っていなかったらそもそもお話になりませんが、知っていてもその場で大切な事をきちんと自分の言葉で伝えられる方は少ないです。

この記事のあの彼女のように「こんな事なら返さなきゃ良かった。保護活動になんか協力しなきゃ良かった。」はもう誰にも言わせたくないんです。

その役目は保護活動者である私が全部引き受けるとあの時に決めたから、「何かあったら私が行きます」です。

言ったってダメな時もあるけど、言わずに言えずに「はいではこれで」では、その子がせっかく無傷で保護された(事故に遭わずに無事にお家に帰れた)意味がなくなってしまいますから、その子がもう二度と怖い思いをしないよう、飼い主さんにきちんとお話をさせて頂くことは我々活動者のやるべき事ですからね。

幸せにします!のご報告が届いた!

保護フェレット

そんなこんなで、考えられる限りの色々な展開に備えだけはしていましたが、そのどれも使う事なく里親になられたという方よりこの子ちゃんを「幸せにします!」のご報告を頂きました。

見てください!この安心しきった可愛いお顔!

ずっとのお家おめでとう!!おめでとう!!もうずっと幸せだね!

引出しを担当された方からの引継ぎの経緯などもいたちのおうちはノータッチです。

「正しい保護の仕方」「正しい保護の流れ」みたいなものが少しずつでもちゃんと広まってきているんだと実感できて何だかジンときてしまいました。

保護を必要とするフェレットが出ない保護が必要な子を出さないペット社会に少しずつ近づいてきているんだって、私たちのような「保護活動者」がいなくて良い世界はきっとくるって…本当に本当に嬉しいです。

せっかくの幸せ報告にこういうお話を付けるのは少し気が重いのですが、最近またこういう案件が増えてきているので、お時間あります方は合わせてこちらもお読み下さい。

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先ほども言った「所有権」について、それがどういうものなのか、それを正しく放棄しないとその子がどうなってしまうのか、「ペットの飼育者」は皆が知っておいて欲しいことです。

保護を必要とする子が出ないペット社会を目指して!

どうぞよろしくお願いいたします。

健やかなニョロニョロ生活を☆彡

-いたち(フェレット)
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